1. ホーム
  2. ブログ

ブログ

2015年12月31日

2015年ホスピタリティマインドを感じたこと そのニ 「音楽を通じてデザインされたホスピタリティ」


大晦日を迎えました。
皆さまにとって、2015年はどんな一年でしたか?
そして、来たる2016年が希望に満ちた年となりますようにお祈りいたします。

前回に続いて、今年、私が感じたホスピタリティマインドを
シェアさせていただきます。
今回は、夏にウィーンへ旅したことからです。


数年前から、趣味で合唱のレッスンを受けています。
先生が情熱を持ってご指導してくださり、
常に高い目標を持って練習に励むよう奨励してくださるので、
毎年、信じられないような体験があります。
今年の6月には、なんと、ウィーンでコンサートを行うという、
夢のような高い目標を、皆で力を発揮し合い実現させる体験をしました。

演奏曲は、三年前から練習に励んでいるヘンデルのメサイア第1部とハレルヤコーラスで、
合唱を学んで、まだまだ日が浅い私にとっては難曲中の難曲です。
先生の素晴らしいご指導と、共に練習に励んでいる仲間の皆さま、
そして何より、ウィーン在住の音楽を愛する方々のご尽力で、
コンサートが実現しました。


ウィーン市の音楽週間の一環でコンサートは行われ、
現地の声楽家の方々がソリストとして参加してくださり、
ウィーン市の合唱団との共演で、
美しい趣のある役所のホールで開かれました。

このコンサートを実現させるために、現地でご活躍の日本人の音楽家の方が、
交渉や段取りをして備えてくださったのですが、
人知れずご苦労があったことは察しがつきました。

音楽の本場で、コンサートを体験して欲しいと、
ただただ私たちのことを思いやり、希望を叶えてくださったのですが、
その方は、ご労をとってくださったことを、おくびにも出さずに、
終始私たちを静かに見守つつ、陰でサポートしてくださいました。

私は、音楽の都で、一流と感じる音楽家に出会ったと感じました。
今も感謝の気持ちでいっぱいです。


初めて、客席から「ブラボー!」と叫ぶ声を、
演奏者側で聴けたことは、涙があふれるぐらい嬉しい体験でした。
共演者の方たちの力量によるところですが、
それでも、一生懸命練習に励んだことが、心の底から「よかった!」と思える瞬間でした。

合唱は、人が寄り添って、互いの声を聴き合い、
各人の音をわかち合ってハーモニーを創りだします。
なので、まさに、人が持つホスピタリティマインドが活かされた時に
美しいハーモニーが生まれるのではないか・・・と感じています。


今回のウィーンでの体験を通して、
私自身の力は、まだまだ弱くとも、仲間と寄り添い練習を積むことで、
ハーモニーに変化が起きることを体験し、
自らが持つ伸び代も、限りなく存在することを知りました。
一重に、大きな目標に向かってご指導くださっている先生と、
実現に向けて労してくださったウィーンの音楽家の方のお陰です。
心からありがとうございました。


そして、もう一つ。
憧れの楽友協会の黄金のホールで、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートも体験することができました。
出だしの音から、今までに聴いたことのない響きと感じ、
未熟な私の耳でも、その音の違いが理解できました。
素晴らしく美しいコンサートでした。

観光を楽しんでいた関係で、楽友協会には開演時間ギリギリで着きました。
しかも、アクシデントがあり、
私は、仲間と別行動となってしまい、
広く入り組んだホールの中で、
自分の座席が分からなくて困ってしまいました。

2階の座席だったので、とりあえず、目の前に開いたエレベーターに飛び乗りました。
そして、片言の英語で、「私は自分の座席が分からない。」と、
乗り合わせた方たちの中で、言葉にしました。
すると、一人のご婦人が私のチケットを見て、
「私も同じフロアだから、案内してあげます。」と、
笑顔でお声をかけてくださいました。
(多分、そのようなことをドイツ語でおっしゃったようで・・・^^)

エレベーターがフロアに着くと、そのご婦人は、急ぎ足で、
迷路のような長い通路を先導してくださいました。
演奏が始まる1分位前のことです。
「このドアからはいると、あなたの席が見つかるわ。」と(思われる)言葉を残し、
足早に去って行かれました。
ドアを開けると、私の席は直ぐに分かり、
着席すると、即、演奏が始まったので、
おそらくその方は、ご自分の席に着く前に演奏が始まったのではないかと・・・
ご自分のことを置いて、見知らぬ旅人の私に親切に対応してくださったのです。

私の前を、足早に歩くそのご婦人のドレスの裾は、優雅に揺れていました。
ご夫婦でおいでだったと思うそのご婦人は、
ドアが幾つもある黄金のホールの座席を、詳しくご存知のようで、
おそらく、楽友協会のご常連の方ではないかと思いました。


黄金のホールには、
ご夫婦お揃いで楽しまれる方が大勢おられました。
2階の最前列には、お洒落なご夫婦が、身を乗りだすようにして
大らかに音楽を楽しんでおられました。
その様子から、ウィーンの大作曲家たちの音楽も、
このようなファンによって脈々と守られ、
自由に、大らかに、音楽を楽しみ
ウィーンの町を「音楽の都」と呼ばれるまでに育んできたのだろうと
想像してしまいました。

今も、テレビで黄金のホールが写る度に、
ウィーンフィルの素晴らしい響きと、
その演奏を大らかに楽しむ人たち、
そして何より、広いホールで戸惑う私を助けてくださった
ご婦人の事が思い出されます。


よきものを人とわかち合うこと。
そのために労を惜しまずサポートすること。

初めて訪れた音楽の都ウィーンで、ホスピタリティマインドを味わった体験です。

来年も、合唱によって、私のホスピタリティマインドを引き出してもらいながら、
また、仲間のホスピタリティマインドも感じながら、
練習に励みたいと思います。
そして、また大好きなウィーンで音楽を楽しむ機会を創りたいと思います。


日常遣いのホスピタリティ、2016年も発信して参ります。

皆さま、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
来年も、よろしくお願い申し上げます。


posted by kobe-hospitality at 18:05| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

▲ このページの先頭へ