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ブログ

2015年04月15日

信頼感を創り出した大学一年生


やっと雨があがり、ベランダの鉢植えの花も
太陽に向かって背伸びをしているかのようです。

一昨日は、2年前から関わりを持たせて頂いている大学の初年次教育の担当日でした。
山の中にある学校です。
全員が寮生活になるため、皆が仲良く学び生活できるようにとの意図で、
ホスピタリティの授業が組み入れられました。

「仲間とわかちあうコミュニケーション 〜ホスピタリティマインド〜 」が
授業のテーマです。
新生活がスタートしたフレッシュな気持ちと不安な気持ちが漂う教室の空気感が、
3時間のホスピタリティの授業でどのように変化していくか。
その変化を、生徒さんたちに肌で感じてもらいたいと願いつつ、
場に臨みました。

教室に入った時から、授業は始まります。
個性豊かな青年たちから、
どこか不安気な様子が伝わってきます。
そんな中で、担任の先生が講師をご紹介してくださる前に、
教室の隅で待機している私に、笑顔を投げかけてくれた女生徒さんがいました。
私も笑顔をお返ししました。
緊張感の中に、ホッとする空気感が生まれる瞬間です。

私が講義することは、ほんのわずかで、
殆どは、「自分が、今、何を感じているのか? そして、どうしたいのか?」を
自らに問いかけ探究してもらう内容です。

途中で、コミュニケーションゲームをします。
このゲームをすると、
仲間の前で、本来の自分を楽にさらけ出せるので、
場の空間に必ず変化が起きてきます。

ゲームは、空間で起きていることを、
瞬時に肯定的に捉え対応する力(即興性)を養うために開発されたものです。
自分の直感やひらめきを活かし、
自分と仲間を一人ももらすことなく「包含する」感覚を大切にします。
そして、仲間とのコミュニケーションの流れがより良くなるように、
皆で工夫を足していくというゲームです。

言葉で説明しても伝わりにくいとは思いますが、
小さな子どもから高齢者まで、可笑しくて弾けてくる様子が一目瞭然となるゲームであり、
なぜか、皆が夢中になるゲームです。
私はこのゲームを、10年程前にインプロバイザーをしている友人から学びました。

百貨店の教育を担当していた時も、独立してからも、
様々な場面の研修で取り入れてきたゲームです。

このゲームは、単純な遊びを通して、人とのコミュニケーションの基本を
身体に沁み込ませてくれる感覚があり、
それでいて、深い哲学を感じさせてくれます。

研修会場で、「アー、楽しかった!」と必ず声が上がります。
なので私も大好きなゲームです。

ゲームの後は、
ゲームをして気づいたことや、自ら仲間のために改善したことは何か? 等を、
ペアになって語り合ってもらいます。


「この学校の先輩同士が仲がよいのは、こんな授業があるからかも?」と、
感想を述べてくださった生徒さんも現れました。
勿論、要因はホスピタリティの授業だけではないはずです。
ただ、ホスピタリティの精神が
仲間を大切に思うきっかけとなっていたなら
嬉しい限りです。

3時間後の教室には、仲間を信頼できた空気感が漂っていました。
皆が不安だったからこそ、生み出された結果です。

目には見えないけれど、
手で触れることもできないけれど、
身体で感じる温もりが、授業を終えた私にも伝わってきました。

山の中の学校の青年たちの笑顔に「元気」をいただきました。
ホスピタリティマインドは、互いに、元気をわかち合えるものですね。




posted by kobe-hospitality at 14:42| Comment(0) | 日記

2015年04月06日

鉄道から届いた贈りもの  〜少年の夢〜

2015年 新学期も、いよいよ始まりましたね。
春休みに、小学生が企画した「フリーきっぷで行く!九州一周旅行」に行って来ました。
なんと5年生の少年が、昨年からプランにプランを重ね、
JRの時刻表を駆使して「旅のしおり」もPCで見事に作成した旅企画です。

その少年は、鉄道とカメラが大好きだそうです。
カメラ片手に九州のあらゆる鉄道を乗り継いで行くという、
少年の夢が満載の旅です。
ねんごろに、乗り継ぐ列車の時刻を調べ、
それぞれの鉄道の写真も盛り込んだ「旅のしおり」が手元に届いた時は、
思わず歓声をあげてしまいました。
鉄道少年の夢がしおりから溢れだしていて、大人はただただ驚くばかり。
東京から出発するその旅に、ひょんなことから私も関西から合流させてもらいました。
私の自宅を何時頃に出発すると、おおよそ何時に駅について、
乗車する電車の時刻や、
新幹線に乗り継ぐための乗り降りも克明に記載されていました。

JR九州の列車は、工業デザイナーの水戸岡鋭冶さんがデザインされた列車が多いことを
その少年から教えてもらいました。
水戸岡さんのデザインの列車は、どの車両も、
どこかノスタルジックで温かさと洗練された心遣いが感じられ、
寛ぎの空間が広がっていました。
旅人の安全と、穏やかで愉快な旅となるようにとの願いがデザインされているようで、
つくり手のホスピタリティマインドを感じました。

2日半で、17の鉄道に乗りました。
日本一の車窓風景えびの高原では、
徐行運転や一旦停車してくれたりとサービス満点の肥薩線、
豊かな球磨川の流れに沿って、桜がほころび山が笑う
麗しい車窓からの眺めを堪能させてくれた九州横断特急 等々・・・
少年の目線からシャッター音が弾んで、駅や車内で響き渡っていました。

少年に影響されて、私も鉄道に魅了されてしまいました。
お蔭さまで、春の鉄道の旅から両手いっぱいの贈り物をもらったように感じています。

6年生になった少年の、次の鉄道の旅企画が、とてもとても楽しみです。



posted by kobe-hospitality at 20:29| Comment(0) | 日記

朝のバトン

花冷えの候、皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか?

先週末は、例年関わりを持たせていただいている企業の新入社員研修でした。
今年は、途中入社の新人さんも含めて全国各地から多数の方がご参加でした。
新人の方々に、「ホスピタリティマインド」について語る機会を頂けることは、
その企業の誠実な人材育成のあり方も伝わってきて、
とても嬉しくやり甲斐を感じます。

講師としてお伺いする際は、あらかじめ受講者名簿を頂いているので、
受講者のお名前等は確認して臨みます。
今回の研修の朝、その会社の玄関先で、
たまたま一人の受講者らしき青年と出会いました。
私のことを研修講師と気づかれたのか、
「おはようございます。○○ ○○○と申します。」と、
ご自分のお名前をフルネームで名乗ってくださり、
「どうぞよろしくお願い致します。」と
丁重なご挨拶をしてくださいました。

フルネームで名乗ってくださったことで、
受講者名簿に載っていたお名前だと、私は気づくことができました。
ご自分のフルネームを名乗られた青年の、何気ない朝のご挨拶から
新人として、緊張感をもって一日研修に臨もうとされる
こころのあり方が十二分に伝わってきました。

研修講師として、その青年との朝の出会いは、
一日の活力のバトンを渡されたように感じました。

誠実なご挨拶は、いつだって清々しい気配を感じさせてくれるものですね。
特に、朝のご挨拶は、一日の活力のバトンを相手に渡すように、
私もその青年を真似たいと思いました。

菜種梅雨に桜が舞い、春のバトンも次へ渡されているようです。
posted by kobe-hospitality at 17:28| Comment(0) | 日記

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